「レオン様!!お茶の最中すみません」


「どうしたの??翻月(ホンユエ)。そんなに慌てて」


「それが…今日、第六課で治療中の精神病患者一名が自殺を…」


「したの??」


「いえ、かろうじて、未遂です」


「そう…自分自身で精神病んどいて、フェルナンドに手間をかけるなんてね」


「まったくですね」


「おや、龍月(ロンユエ)。戻ってたの??」


「先程。レオン様に直々に尋問して頂けたのに、なかなか吐かないからだ」


「それで、第六課の方から伝言が」


「何??」


「半年前の患者がもう少しで治療が終わるそうです」


「そう。それで??裁判はいつ??」


「それが…第三課長、並びに第五課長は出席を控えるようにと…元老院長からお達しが」


「院長からお達しがあったなら仕方ないね。代わりにどちらか出てもらわなきゃだけど」


「龍月は今、外勤なので私が出ます」


「ありがとう、翻月。じゃあ、僕はフランスに行こうかな??」


『行ってらっしゃいませ』