そういうわけで、今にあたる。
俺も1週間経つにつれて、なんかどうでもよくなってきた。
それに今だから言えることだけど、この子可愛い。
まぁまさか6歳年下の女を好きになるとかは考えられないけどな。
でも親父も馬鹿だな~。
俺がエロいことは百も承知なのに、それを知っているにもかかわらず高校生と2人暮らしさせるとは……。
俺が竹馬の友の娘を襲ってしまうとか考えなかったんだろうか。
なつかは大きなバッグを持っており、玄関で立ちつくしたままだった。
「なつか、ついてこい」
「あ、はい…」
おずおずとくつを脱ぎ始めるなつかをよそに、俺はなつかの大きなバッグを持った。
お…やっぱ重てぇ。
こんなん持ってよくこれたなぁ、ここまで。
あ、山口さんが車でお迎えしてたか…。
っつか俺超優しい。
他人の荷物持ってやるとかはじめてなんだけど。
「え、あの……」
俺にバッグを持たせていることが申し訳ないのか、なつかは俺の持っているバッグを取り戻そうとした。
「あー、別にいいって。のろのろ歩かれても困るし」
「…すいません」
……困った子だ。
ってゆうか甘え知らず?
ずっとそんな暗い顔されてても困るんだけどなぁ…。