「よく、私を見つけられたわね」


ダンスホールは、終盤に差し掛かっているせいか、最高潮に人が集まってきていた。


「私は、貴女を見失いません」


その髪に唇を寄せながら、自信に満ちた笑みで春樹はそう言った。