颯斗side
俺は今、
自分でもわからないが
すごく上機嫌。
カレー作るから？
いや･･･今まで･･･
団体行動嫌いだったのに･･･
また篠田が愁に作るって。
なんかいやだった。
俺は嫌われてるのに･･･
簡単に手料理を食べる愁が
妙にムカついて見えた。
俺はいつからこんなに
俺様キャラになったんだよ？
別に･･･篠田の料理なんか
食べなくたって････
由奈のだってうまいのに。
なんで？
なんでこんなにムカつく？？
篠田が愁に下の名前で呼ばれるのも
ツンツンな篠田が可愛くなる理由が
愁であることにも････。
嫌われてるんだよ･･･。
俺は･･･バカじゃない。
確かに好きになりかけてる。
嫌いなはずなのに･･･。
いや。
ただ･･･傷つくだけだ。
まだ忘れられる･･･。
好きだなんて･･･言えない。
｢颯斗？｣
俺はずっと屋上にいた。
悠真と昼飯を食べていた。
｢わ、わりぃ。
何だ？｣
悠真は笑いながら
俺をみた。
｢沙耶ちゃんが
可愛すぎるんだよ〜♪
女の子らしくてしっかりしてて
タイプてか･･･好き！｣
好きって････
まさかの遊び人の悠真･･･
本気の恋しちゃったのかよ
.
