「奇遇だな。
俺もなんだよ」




これは強がりなんかじゃない。
本音だ。



もう二度と話したくもない。
関わりたくない。





俺はそう言い放って
その場を去った。





俺は女が嫌いな訳じゃない。
彼女だっていたこともある。
だか、ただ一言。
"かっこいいね"
そう言われただけでもう軽蔑。





変だと言われるかもしれない。
でも、顔がこれじゃないなら?
顔が普通でも仲良くするか?
って問いかけて頷く人はいない。




頷いたのは・・・・たった2人。
幼なじみの2人だ。





校門についた。
俺はその幼なじみの姿を
探し始めた。





「颯人!」




後ろから
頷いた一人がきた。




「おはよ、悠真。」




佐藤悠真。
爽やか系で女子に優しい。
俺がそばにいなくても
女子が寄ってくるだろう。




「颯人?
なんだよ、機嫌悪いな」




悠真はすぐに
察知した。





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