美貌と才気に満ちた、このキャラで
今までどんな難事件も華麗に解決してきたのに。
怪盗レッカに関わってから、あたしの調子は狂いっぱなしだ。
不可解な予告状で、散々、振り回してから
いつも、あたしの目の前で
お宝を盗んでいく―――…
挙句の果てに、
あたしを“迷々探偵”と呼ぶなんて。
『見てなさいよ、怪盗レッカ…今度こそ…!』
硬い決意を胸に叫んだ、その後に
ポッコラ監督から送られてきた
“ブルーハワイ”の写真を見て――…度肝を抜かれた。
「――――……ブルータス!?」
それは、あたしがミラノに来てすぐの夜に
はからずも一夜を共にした
目下のところの、あたしの…恋人“ブルータス”の顔だった…。



