BLUE







2011/02/28 phone call from JAPAN










『アオチュリーナ… ミラノに入ってからの怪盗レッカの足取りは依然として不明なのだが、ひとつ朗報だ。レッカの右腕であるブルーハワイが、ミラノにいるらしい。』



我が探偵団のボス:ポッコラ監督から連絡が入ったのは、つい昨日のこと。



『ブルーハワイ?なんですかそのトロピカルな名前は。』


『ラムベースの南国のカクテルだな…って、アオチュリーナ。君はいつもそうやって脱線するんだから。ぼくを引きずり込まないでよ。』


『コソコソ…(ポッコラさん、口調に素が出ちゃってます!)』


『…コホン。気を取り直して行こう。さて、そんな訳で、やはり次の犯行はミラノで行われる可能性が極めて高くなった。

君は、まずブルーハワイを探してくれ。怪盗レッカは犯行日以外滅多に表に顔を出さない。動きがあるとすれば、右腕のブルーハワイだ。今から写真を送るから、確認しておいてくれ。』

『―…その、ブルーハワイとやらは、写真があるんですか?随分、脇が甘いんですね。』


『ふふふふ。我が探偵団の超優秀な諜報官が随分良い働きをしてくれてね。彼女がバッチリカメラに収めてくれたのさ。』


『超優秀って……ニャンニャンですか…』


『ふふ、正解。君も“迷々探偵”の汚名を晴らすべく、頑張ってくれよ、アオチュリーナ。』








――――… 悔しい。




“迷々探偵”…それは

怪盗レッカがあたしに贈った、憎むべき称号。


(ちなみに“ミュウミュウ”こと、みゃあみゃあがオリジナルで、彼女は“迷探偵みゃあみゃあ”だ。)