BLUE










そうだった。

思えば、彼は最初から怪しかったんだ。




どうして、気付かなかったんだろう。

間抜けにも程がある。



せめて

こんなに、どっぷりハマる前に

教えて欲しかったな…。







肩を並べて飲みながら

隣にある愛しい温もりに

出会ったことすら、後悔したくなる。





―…あまりにも、好きすぎて。










「嘘つきなオトコは嫌いよ。」

「……アオチュリーナ?」



「嘘をついて許されるのは、オンナだけなのよ。」


優しい瞳に困惑の色が混じる。



「キミは、いつもそう言うけど…僕には…」

「思い当たる節が、ないっていうの?」

「アオチュリーナ…」



ブルータス、あたしの恋人。




そして

その正体は―――――――…