BLUE



「“はじまりは、ホワイトデー”

 3月14日…
犯行日でもあったんですけど
 最初のパートの文頭を
 3・1・4文字ずつ抜き取ると、
 
“サクラにチューイ”
となります!
 
 つまり、“最後の晩餐”はダミーです!
 
 真の狙いは「憂鬱なもの」。
 憂鬱=ブルー=青(あお)
 アオチュリーナなんです!」



「非常事態に丁寧な説明をありがとうニャンニャン… って、そんなアンタそんな無理矢理な…あぁ、でも、なんかそれ、すごく怪盗らしい気がするわ…」



「感心してる場合じゃないよ!アオチュリーナ!君はそうやっていつも…!」


涙混じりのポッコラ監督の声も聞こえる。




ああ、あたしを慈しみ、育ててくれたほこらん隊長…ここで、お別れなのかしら……








「ふふふ、では、みなさんごきげんよう。本当は、ただサッカー観にミラノまで来ただけなんですけどね。うちのブルーハワイがアオチュリーナに惚れてしまったようでね。じゃ、戴いちゃおうかなってことで臨時予告状を出した訳です。

 アオチュリーナは、しばらくお借りしていきますよ。うちのブルーハワイの記念すべき初めての恋人ですから。このままハワイで新婚旅行ってどうでショウかね。ああそう、でもその前にご両親にもご挨拶しないと。コレ、基本ですから。」


「か…勝手に決めるなーーー!!」




「……アオチュリーナ…僕と一緒に来てくれないか…」


「………っ////」




なんなのよ、そのプロポーズみたいな決め台詞!!!