「み…みんな… どうしてここに!?」
「予告のもう一つの謎が解けて―…アオチュリーナのとこに飛んできたら、ミュウミュウが酔い潰れてたんだにゃん!
ついでに、教えてくれたんだにゃん!アオチュリーナの恋人が、怪盗の右腕:ブルーハワイにそっくりだって!!」
背中に回るブルータスの腕に一層力が入る。
まるであたしを逃すまいとしているようだった。
――――…どうしよう
不謹慎だけど……
その腕の力が、嬉しいだなんて。
「ふふふふふふ、ごきげんよう皆さん。お揃いで。すごい、よく分かりましたね。ちょっと遅かったですが。」
「「「「か…怪盗レッカ!!!!!」」」」
全員揃ったところに
お約束どおり、怪盗は現れる。
一陣の風が舞い
天井から登場したのは
漆黒のマントを身に纏った
世紀の大怪盗“レッカ”―――…
視線を釘付けにされている内
ふわり、身体が宙に浮いた。
「わっ…え、あ、ちょっ… えぇええぇえぇええぇ!?」
「アオチュリーナ…ごめん。攫っていくよ…君を。」
「ブルータス!?」
何が起こったのか
全然、わからなかった。
ただ、視界が急に真っ暗になって
あたしの身体は
ブルータスとぴったりくっついて
そのまま、天井へと昇っていく。



