BLUE





「……はぁ…またいつものごとく、さっぱりわからん予告状ですね…」


「いやー…今回猫マークも入ってないし、不可解な事ばかりだよ。内容を見ると怪盗に間違いないんだけど……」


「サクラメントってカリフォルニアですよね??いまミラノにいるんじゃないんですか?」


「そのはずだが… ここからアメリカに飛ぶということなのか…。川本真琴ってまた…年代を感じるなぁ…」




川本真琴…???




「…たしか“るろ剣”歌ってましたよね」


「アオチュリーナ、一応作者が必死にイタリアの雰囲気を出しているんだから、あんまり日本文化を叫ばない方が…」





※今回の予告状、解きたい!という方は一旦ここでお休みください。謎を思う存分解いてから、次へとおすすみくださいませ。てゆーか、本物の怪盗レッカじゃないんで、簡単ですよ。ふふふ。(東雲)






「とにかく、いま、我が探偵団の懐刀:高速回転ニャンニャンが予告状の解析をしている。しばらく待て。」


「ハイ!今回はもう全面的にニャンニャンに任せます!」


「君、いつもそうじゃないか…」


「う…すみません、一応、色仕掛け担当なんで…」


「……で……実績は…?」


「……うっ……」






――…ブルータスの事は、ボスには言えなかった。





話せば、良かったのかもしれない。


けれど


言ったら―…完全に、ブルータスを敵だと認めてしまうような気がして。












こうして、あたしの平和な朝は

またしても怪盗レッカによって奪われたのだった。