黙って雄さんについていった。



「未来ちゃん、可愛いよね」

「あっ、いえ・・・。ありがとうございます。でも、そんなことないですよ? 雄さんのほうがカッコいいし・・・」



私今、すっご恥ずかしいこと言った。



「未来ちゃんって、処女?」



はい!? なんて事・・・。でも、雄さんになら言える。正直に言っちゃおうかな。



「・・・はい」



私はそう言った。



そう、私は今まで誰とも付き合ったことがない。



「以外。可愛いのに」

「だから可愛くないですって!」



お世辞っていやだな・・・。でも雄さんならいいか。



それにしても、どこ行くんだろ・・・。



「あの、まだ・・・ですか?」

「うん、もうちょっと」



雄さんが少し小走りになった。



「ここ」



しばらくして連れてこられた場所。



「・・・ここって」



石で出来たお城みたいな外見。看板には『ラブ ボイス』って書いてある。



押し戸には『一泊 4000円』との文字。もしやここ・・・。



「ラブホだよ」



何ですとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?



もしや、雄さんは始めからこのつもりで合コンに!?



このラブなホテルというところは、カップルがくるところでは・・・?



「ほら、入るぞ」

「いやっ」



それでも腕を強くひっぱられて中に入れられた。



パネルを適当に選んだ雄さんは、その部屋へと進んでいく。



怖いよ・・・。



この人は、拒否してもヤるつもり・・・?