4月
新学期がスタートした。
新しく四年一組になったのは、32名
担任の先生は、松村先生。

女子も男子も平等に分けられたらクラスの生徒達。

昇降口でクラス分けの張り紙を見て、生徒達は自分のクラスに入っていく。

永井 ユリアは黒板に張り出されている席の場所を示す紙を見つめ、自分の席に向かった。

隣はダサめの男子だったのが気に入らないという、気持ちが顔に出ていた。

隣の席の男子はまだ来ていない。

ユリアは自分の席と隣の席がくっついているのを見て、顔が怒りの表情を最大限に表している。

自分の席とは離れている位置に、ダサくてブサイクな姿をした女子生徒が、おとなしく座っている。
隣はカッコイイと有名な男子の席だ。

青木くんと石川さんの席だからしょうがない。
窓側一番前だ。

石川さんは座ってても、青木くんはまだ座ってない。
まだ登校してないのだ。
ユリアはいつも、学校には早めに登校している。
なるべく生徒が少ない時間帯に教室に入っていたいのだ。

そんな時間帯に、ユリアを含め、4人しか来ていない。

みんな今頃、昇降口に団子状態なのだろう…とユリアは予想していた。