「広報の柳です。
  よろしくお願いします。」

 「よろしくお願いします!」

あたしと日花梨先輩、男子の大野先輩
と島田先輩、今井先輩と佐伯先輩、
和田先輩と岸先輩。
そして、歩斗と蓮は放課後に校長室に
集められた。

 「都大会への出場おめでとうござい
  ます。
  では、最初に都への抱負を!」

ボイスレコーダーをテーブルに置いて、
柳さんはポケットからメモとペンを取り
出した。

 「せーのっ!
  最後なんで悔いの残らないように頑
  張りたいです!」

男子の先輩は声を揃えてそう言った。

先生達も皆笑っている。

なんだか場の雰囲気が少し和んだ気がし
た。

 「では、城田君と基山君は?」

歩斗はキョロキョロと周りを見ているし
蓮も蓮で戸惑っているみたいだ。

 「あの~!オレらって都に出れるんで
  すか?」

 「え?言ってなかったっけ?歩斗!?」