笹嶋さんにもバレてたなんて思わなかった。

 『お前ら、わかりやすすぎる!』

そう言って、笹嶋さんが声をあげて笑った。

 『笑わないで下さいよー。』

 『ハハッ…。ゴメン。
  ああ、愛華。
  最後にお願いなんだけどさ…。」

 『え…?』

…という感じになった…。

 「えーっと?
  つまり…笹嶋とは…。」

 「友達になりました。
  メアドも交換して…。」

日花梨先輩は微妙な表情をした。

 「…何それ。」

 「何それって…。
  友達になるくらいいいじゃないですか。」

 「ロマンがない!」

そういえば、日花梨先輩ってロマンチストな
んだっけ?
 
 「日花梨ー、うるさいぞー!」

先生の言葉にバスの中が沸いた。

 「愛華はお子ちゃまだね!
  軽蔑ってのを知らないんだから!」

日花梨ワールド突入ですか、先輩。

 「おい、愛華~。
  笹嶋に告られたんだって?」

 「やるな~!!」

なんで皆知ってるの…!?
まさか…。