あたしは蓮と歩斗を玄関まで見送った。

 「んじゃ、お邪魔しました!」

 「また来るから!!」

 「今日はありがとう!また明日!」

あたしは2人の背中が見えなくなるまで手を振った。
 
 「なぁ、愛華…。愛華は蓮と歩斗のどっちがタイプなんだ?」

 「え?そんなの…。パパ??」

後ろを振り返るとパパが缶ビールを片手に立っていた。

 「愛華もいつかは嫁に行くんだよなぁ…。」

なんか泣き出したしっ!!

 「あの2人とはそーゆーのじゃないから!!ママー!」

大人ってメンドクサイ。

なんでそんなに先のこと考えるんだろ?

 「あーあ…。パパは飲みすぎなんだよー!」

 「愛華が嫁に…。」

…まだ言ってるし。