「…おはよーございます。」

 「おはよ!」

…眠れなかった。
クマできてないかな、あたし…。

 「先輩、朝食って何時からでしたっけ?」

 「7時半だよ。
  早く準備しな、愛華。」

 「ですね…。」

あたしはあくびをしながら洗面台に向かった。
顔を洗ってもまだ目が覚めない…。

 「今日、何やるんだろうね?」

 「んー…。
  応用とは言ってたけど…なんでしょうね?」

部屋着から練習着のジャージに着替えていても、
昨日のことが頭をよぎる。
…だって、衝撃的すぎるじゃん。

 「だよねー…。
  試合したいな。」

 「したいような…したくないような。」

 「…確かにね。」

ああ…眠たい。

 「ピンポーン!」

朝から誰だろう?

 「あ、おはようございます、西田先輩。
  愛華いますか?」

 「いるよ。」

…蓮?