部屋の前にはTシャツとスウェット姿の蓮
が立っていた。
 
 「おお、愛華。
  いきなりなんだけどさ…肝試しし
  ない?」

 「え?」

日花梨先輩が横から顔を出す。

 「肝試し?
  楽しそうじゃん!!」

 「ですよね?
  先生方にも許可とってあるらしいし…
  愛華、行かない?」

日花梨先輩は行く気満々だし…。

 「…そうだね。
  あたしも行くかな。」

ジャージの上を羽織って、あたしは部屋か
ら出た。
先輩も鍵を持って部屋から出る。
ここ、オートロックだから鍵ないとヤバい
んだよね。

 「…ちょっと和田先輩達の部屋で待機し
  てて。」

 「あ、うん。」

あたしと日花梨先輩がチャイムを鳴らすと
和田先輩が開けてくれた。

 「お前らも参加??
  なんか楽しくなりそうだな!」

…まだまだ夜はこれからなんだよね?