身体測定のあとは、先生の部屋に集まっ
て反省会を開いた。

 「…んで?
  1日目はどうだった?日花梨?」

 「基本を固められたって感じですね。
  あんまり教わる機会はなかったかも。」

後衛はストロークの打ちわけや、フォーム固
めを中心にやったらしい。

 「オレは前衛側についてたけど…。
  明日は前衛も基本やるかな?」

どうやら前衛のメニューは藤本先生が立てる
らしい。
あたし的には違う学校のメニューがやりたい
んだけどね。

 「愛華、なんか不満そうだな。」

 「まさか。
  先生のことだから、応用とかも取り入れ
  るんですよね?」

あたしがそう言うと、先生が鼻で笑った。

 「愛華も言うことが達者になったよな。」

和田先輩がうんうんと頷きながら言う。

 「そりゃどーも。」

 「はいはい、続けるぞ。
  明日は応用練習が増えると思う。
  でも、いつも言ってることを忘れるな。
  怪我をしないように気をつけていこう。」

 『はい!』

 「んじゃ、解散ー。」

あたし達はそれからは別行動。

男子の先輩達は部屋でトランプをするみたい
な話をしていた。