「ご飯の後に身体測定なんて…。
  絶対多く測られるよね。」

 「…ですね。」

身体測定の為、女子は4階の部屋へむか
っていた。

 「遠田~、イヤミに聞こえるよ~!」

 「…大庭さん、酔ってません?」

声デカイし、顔赤いし…。
どうしちゃったんだ、この人…。

 「詩歌!
  ゴメン、さっきコイツ奈良漬食べて
  てさ…。」

 「ああ…なるほど。」

…この人、どっかで見たことある気がす
る。

 「愛華、海葉の中島だよ。
  覚えてるでしょ?」

 「ああっ!!思い出しました!」

中島さんががっくりとうなだれる。
大庭さんの方が印象が強すぎて…。

 「おいおいっ!!
  でも、西田達って身体測定なんて毎
  日やんないでしょ?」

 「うん、春にやったくらいかな。」

中島さんは、部活が始まる前にテニス部
員は必ず保健室で身体測定することにな
っているんだってことを話してくれた。

 「めんどくさいんだけど、仕方ないん
  だよね。
  ベストな体重とかあるし。」