先輩がお風呂に入っている間は、スケジ
ュールの確認と今日の練習についてノー
トを書いた。
…それにしてもお腹が減ってきた。

 「あ~。いい湯だった!」

 「おっさんですか、先輩!」

あたしは思わず爆笑してしまう。

 「なんだと、このヤロー!」

 「ぎゃー!!やめてください!!」

先輩があたしを抱きかかえて回転するので
あたしはもっと笑いが止まらない。

 「ほら!」

 「うわ!!」

あたしはベッドに放り投げられる。

 「アンタ、前よりも軽くなってない?
  筋肉はちゃんとついてるのにね?」

 「んー…ダイエットしてないんですけど
  ね。
  海葉の先生にも言われた気がします。」

あたしってそんなにガリガリなのかな…。
自分的には普通だと思ってたんだけど…。

 「まぁ、デブよりいいんじゃない?」

 「ですよねー。」

それは…雲泥の差なんじゃないだろうか…。

 「あたしも減量しなきゃな…。」

 「先輩は細いですよ~!」