「愛華、遅かったじゃん。
  てか…ヘトヘトだね。」

あたしは床に倒れこむ。
競争なんかしなきゃよかったなんて今更思
う。

 「6:30からご飯だって。1階のレスト
  ラン。
  愛華、シャワー浴びてきたら?」

 「…そうですね。
  お先に失礼します…。」

あたしはバッグからバスタオルと洗顔を取り
出した。

 「ふぅ~…。」

ユニットバスなんて初めて入るけど…あんま
り家のお風呂と変わんない。
初日から、こんな練習で…大丈夫かな?

 「あ、着替え!!
  せんぱーい!!あたしのカバンから着替
  え出してもらってもいいですか?」

 「人使い荒いなぁ。」

先輩が笑いながら言った。
ユニットバスにあたしの着替えが放り込まれ
る。

 「ごめんなさい。
  でも、ありがとうございます!」

あたしは早めに着替えてお風呂から出た。

 「じゃ、あたしも入るかな。」

先輩はちゃんと着替えも持ってお風呂に入っ
ていった。