次の練習は予想通りボレーの練習だった。

レベルの高い練習なだけあって、確実なコ
ースボレーを要求された。

 「じゃあ、レベル別にわけるかな。
  1コース目が各校の1,2番手。
  2コース目は3,4番手。
  3コース目がそれ以外で。」

 「おねがいしまーす!」

ということは、あたしは1コース目だ。

 「詩歌、お前は3コース目だ。」

 「はい。」

大庭さんが3コース目?
どうして…?

 「あの…大庭さんって1番手じゃないん
  ですか?」

あたしは海葉のユニフォームを着た男子部
員の人に聞いた。

 「そうなんだけどね…。
  先生がずっと3コース目って指定する
  んだよ。」

 「そうなんですか…。」

なんか…怪しい。
そういえば、蓮は3コース目だったような…?
あとで聞いてみよう。

 「もしかして…遠田愛華?」

 「え?はい。」

…なんだ、この人。
ものすごくチャラいんだけども…。

 「おお!めっちゃ可愛いじゃん!
  笹嶋もいい子みっけたなぁ~。」

 「…?」

マジで…何?