蓮side

朝は苦手だ。
学校前に6:30集合なんて…先生は鬼だ。

 「おっはよ~!!」

男子の先輩達はめちゃくちゃ元気だし…

歩斗はあいかわらずうるせえし…。
まぁ、これがうちのテニス部なんだよな
ぁ…。

 「あ、蓮、おはよ!!」

 「おはよ。」

今日の愛華は長い髪をポニーテールにし
ている。
結ぶ時間がないと考えたんだろう。

なんだかんだ言って、こいつは結構かし
こい。

 「みんないるか~?じゃ、バス乗って
  !」

もちろん、この場においても先輩優先。
オレ達2年は、あとからバスに乗る。

 「おい、歩斗…。愛華のとなり空いて
  るぞ?」

オレがそう耳打ちすると、歩斗は顔を赤
くしながらも口を開いた。

 「愛華…。」

 「隣いい?愛華?」

 「日花梨先輩なら大歓迎です!」

ドンマイ、歩斗。
結局、歩斗は通路を挟んで愛華の隣の席
に座ることになった。