…なんかめっちゃ恥ずかしい。

 「あー…なんか、今日暑いね!?」

 「え?別に…。」

蓮が笑いながらそう言った。
意地悪だ、今日の蓮…。

 「ああ、そいえばさ…
  愛華、笹嶋さんと知り合いなんだっ
  て!」

歩斗が突然そんなことを言い出した。

 「は?なんで愛華が?」

 「え…地区大会の時に話しかけられて…
  一緒に写真撮った。」

 「ええ!?マジで言ってんの?」

ああ、やっぱり凄い人なんだ…。
凄いな、笹嶋さん。

 「凄いよな~!!
  噂どおりのイケメンだったし!!」

 「…てか、なんでそれを歩斗が知ってん
  の?」

歩斗の動きが固まった。
…この年になって、あたしの部屋に入った
ってのもアレか。

 「いや…この間、広報に載ってたんだよ
  !」

 「ああ、そう?」

蓮があたしの方をチラッと見て、すぐに歩
斗に向き直った。