「…やっぱり?」

 「う、うん…。」

優奈は呆れたように笑った。
あたしもつられてため息をついてしまう。

 「愛華って天然すぎー!
  やっと気づいたなんて…鈍いわ~。」

 「笑わないでよ!!
  まずは都大会だけど…頑張るよ。」

 「うん…。応援する。
  あ、もちろん都大会もね!」

 「忘れないでよっ!」

あたしがそう言うと、優奈がクスっと笑う


 「冗談だよ!
  あたしもそろそろかなぁ…。
  そいえば、クッキーの反応どうだった
  ?」

 「え?ああ…普通に美味しかったって。
  直接言いにくればいいのにね。」

優奈の顔が赤くなる。
うわぁ…乙女。
あたしも歩斗の話のときはこんな赤くなる
のかな?

 「そ、それより…愛華もあげたんでしょ
  ?
  城田君に!」

 「…まぁ。」

 「そっちはどうだったの?」