明日、ちゃんと優奈に言おう。

歩斗のことが好きかもって…。

優奈はなんて言うかな?

優奈だし、あたしの気持ちには前から気づ
いてたんだろうけど…。

どうもモヤモヤして、なんだか外を見たく
なった。

 「あ…。」

反射的にあたしはカーテンを閉めた。

 「歩斗…。」

あれは間違いなく歩斗。

走るフォームも全部…毎日見てるからわか
ってしまう。

一生懸命で努力家。
そんなところが好きなのかもしれない。

またそんなところを見せられたらダメだ。
ようやく落ち着いてきたのに…。

 「歩斗。」