ふと後ろを向くと部屋の隅に置かれた洗濯物の山。 昨日、久しぶりの晴天に沢山洗って干したものを彼にたたむよう声をかけたものだった。 「まったくぅ」 溜め息と苦笑い。 昨日、冷静を装ったものの、やはり動転していたのだろう。 畳に座り込み、しわくちゃになった衣服をたたむ。 「ほん、と、だらし無いんだから……」 半年間、溜めに溜めて来た本音がこぼれた。