今日はバイトが入っている日だ。 いつもなら君が朝ごはんを用意してくれている。 でも今日からは僕の仕事。 半年前に戻った。 ただ、それだけのこと…… 寝起きのまま彼女用に作り替えられたキッチンに立ち、やかんを手に取った。 「あれ?コーヒーどこだ??」 勝手のわからなくなった僕はいまさらながら、彼女のありがたさに気付いた。