君が出て行った次の日の朝、僕は温かい布団から部屋を見渡していた。



鼻をぴくつかせたけど、僕のニオイしか……しない。



「独り……か」



布団の上で無理矢理に上半身だけ起こしてそう呟き、改めて部屋を見渡した。