『あのちっちゃかった晢が中学生になったんだ〜!!身長も私と同じくらいになってるし』 昔は見下ろせるくらいだったのに、目の高さがほとんど一緒。 『咲乃は縮んだ?』 『縮んでませんよーだ』 『俺たち、よく春に会うよな』 そう言った晢の声は、昔よりも低かった。 『桜が会わせてくれてるのかな…』 二人で桜を見ながら帰った。 夕方の桜は朝の桜と違って、どことなく儚い…