『晢っ!!』


その男の子は振り向いた。



『なんだ、咲乃か』



『なんだってなによ。しかも呼び捨て?先輩に向かってー』



『はいはい、咲乃先輩。それとも会長?』



『うわっ…。晢に先輩って言われるの、すっごい違和感あるんだけど。会長もやめてよ』



『相変わらずめんどくせーな』



『晢は生意気になったね。昔は可愛かったのに』