俺様☆姫様★王子様 3



抱き締められて、唇を合わせてくる。


それから逃げようと顔を横にずらしたりしても、さもないと言わんばかりに直ぐに捉えられてしまう。



何度か繰り返した時、唇の隙間から生暖かいモノが滑り込んできた。



「んんんっ!!……んんっ…」



この感触を、あたしは知ってる。


だけど記憶にあるそれは、こんなに哀しいのじゃない。


こんなに悲鳴をあげるような、苦しいのじゃない。




あたしの口内に無断侵入してきたカインは、またも逃げるあたしのソレを意図も簡単に絡めとる。


やめてと叫ぼうにも、発せられるのは声ともとれない声。



ただガランとした倉庫内に反響するだけ。




無情に降りしきる雨が、唯一の逃げ道さえもを遮断して。