相変わらずちらちらと見えるミルクティ色に気を取られていると、いつの間にか最後の挨拶になってるし。
「ゲリラファッションショーのスペシャルゲスト、カイくんでした!」
「ありがとうございました~!みんな~!また会おうねぇ!」
瞬時に切り替えた俺は、大きく両手を振ってステージから降りようとした。
その時、ミルクティ色に近付く、質(タチ)が悪いと有名な俺のファンの派手なギャルが視界に入る。
4人グループだけど、メインは一際派手な金髪2人。
後の2人はギャルっぽい格好なだけで、大方パシリだと思うんだけど。
あいつらは、いつも目立つファンが居れば何かしら嫌がらせをするって、マネージャーから聞いたし。
『どんな人であろうとファンだから』って、知らんふりもどうよ?
そんな変なファンいらねぇし。

