ギリギリと食い込み続けるナツコのネイル。


「あの……」


痛すぎるんですけど?

目で訴えてみる。

通じるのかわからないけど、血が出そうなくらい痛いんです。とても。




すると、反応したのはミカだった。


「ナツコ、離してやりなよ」


おおう、ナイス!
良いヤツじゃんか、ミカ。
ダテにBギャル気取ってないね。


って思ってあげたのに。





「そんなのに構ってるヒマないし。ほらッ、カイくんッ」


くそぅ!
そんなの扱いかよっ!
しかもッ、あんたもカイくんかよ。


「ヤッベーッ、あいつらに先こされてたまるかってーのッ」


急に早口になったし。
ナツコ、やればできんじゃない。


「ナツコが悪いんだろぅが、ナナコネエチャンなんかどうでもイイだろ」


「やっぱあんたナナコネエチャンなのか?」