見よう見まねで弄りだしたバイクも、4年生になる頃にはデカ単以外は完璧に乗りこなせるようになってたし、整備は勿論の事、改造もできるようになった。


俺にとってそれはプラモデルを組み立ててる感覚で、油にまみれながらも夢中になってたんだ。


中谷の名前と、この色素が薄い目と肌の所為で、学校で特別視されていた俺に、唯一の存在価値が見出だせた。


やがて仲間からも恐れられている先輩達に認められるくらいまでに成長した。


それは俺にすれば、テストで満点を取るよりも意味があったんだよ。



一方その頃あいつはあの大人びたルックスのお陰で、先輩オンナ共からちやほやされてつけあがってやがった。

幼い頃習った空手の所為か、あいつは瞬く間にのしあがった。

そう、ケンカとオンナ遊びばかりしていやがったんだ。