「 ……え…ちょ、待てよ 」



頭が真っ白になった。



……と、いうのも話は数分前に遡る。


『 ヨーウっ!!ちょっと聞いて 』


まだ20代と言ってもでも通じるだろう母親が俺を呼んだ。



『 ……何だよ。 』



思わず舌打ちしそうになった。
…ちょうど読んでいた携帯小説がいい場面なのに…



美人で無自覚な不良少女が、
(オマケに運動神経抜群で頭もいい)
男子校に潜入というありがちなパターンのだけど。



『 女子校にいってもらうわよっ!! 』



そんなありえない母親の一言で
一番初めの俺の状態に至るわけだけど。