その数時間後、 光は突然消え、先程までの穏やかな空気とは打って変わり、星は消え、月は隠された。 そのかわりに、風が吹き、雨が降り、雷がなった。 突然の大嵐。 教会の窓には雨と風が叩きつけられ、ガタガタと音をたてた。 そんな嵐の真夜中、いつから居たのか、教会の中心に、少女が立っていた。 少女は、外に続く扉に迷うことなく向かった。 そして大きな扉を開け、 大嵐の中に消えて行った―――。