私は三姉妹の末っ子。


と、いっても長女とは14歳離れてるし次女とも12歳離れているから、要するに一人っ子のようなもので。

健都にいわせれば



日本で1番我が儘。と言っても過言ではないそう。

そんな我が儘な私を手なずけられるのは健都だけ。
うちのお母さんも健都には頭が上がらないなんてよく冗談めかして言っている。










健都との追いかけっこは私のスタミナ切れで捕まり、とりあえず大嫌いなバナナを無理矢理食べさせられ。

鬼畜秀才野郎健都には女子の嫌がってる表情がたまらないそう。ああ、変態。




そして鏡の前に座り直し、どうにか補整作業中。




「健都くん。まじスマン!
ワックスで整えれば、ほら!!

きゃー見てー!
鏡の中のイケメn…」

「少しは黙ってろよハゲ。」





健都くん、ご機嫌ナナメです。




「…さぁ、どう責任とっていただきましょう」


「……ハハハ、金ならないよ☆」





「…じゃあ」





「…キャッ」





腕を掴まれ、態勢をくずした私をすかさずお姫様だっこする。






…あぁ、悪魔の時間だ。