「……みきちゃんのことは、


やっぱり好き。



でも、小さいころのお姉ちゃんへの憧れ、っていうのが大きいと思うんだ」






「…憧れ?」




「……なんか、小さい頃から近くにいてくれたのってみきちゃんだったりみきちゃんのお母さんだったじゃん?」




健と開の家は二人が小さい頃から両親が共働きだったから夕飯はの時間までうちにいることが日常茶飯事だった。





「…そだね」



「だから、女性とはこういうものだ!みたいなのがみきちゃんだったりおばさんだったりするんだよね」


「うちのお母さんへマザコンかっ」



なんか、可愛くて笑みがこぼれた。



「…みきにもね。

だから中3のときにはじめて彼女できて付き合って違和感覚えてってゆうのを2、3人繰り返して。


あぁ、俺、みきちゃんが好きなんだって気付いたってゆうか…



なんか、みきちゃんみたいな純愛じゃないし…




だからね、俺の気持ちを言って…みきちゃんを困らせるだけなら…


ちゃんと、諦める。


だから、ちゃんとフッてほしい。」










駅の脇で自転車を止めて、私に向き合う開都。

大きな目は真っすぐ私を見据えている。





ちゃんと。





ちゃんと。







答えなきゃいけない。