「女の子に手、出したら駄目ですよ。」 ひ弱そうだった男子学生の背に 今度は梓が庇われていた。 男子学生は掴んだ腕を捻り挙げ、 男の背に回した。 動けなくなった男を抑えようと 何人かの男の人が集まった。 漸く駅に着き、誰かが呼んだ駅員に 男は連れられた。 事情を確認したいと言われたが 梓と男子学生は渋ったため さっきのサラリーマンが 「わっ、私がお話しますっ。」 とどもりながらも言ってくれたので 2人はそのまま電車に乗り込んだ。