「良太くん」


公園に入ってすぐにブランコに座っている良太くんを見つけた。


『あぁ、海音ちゃん』


私も良太くんと同じようにブランコに座る。


「何その反応!呼び出したの良太くんでしょ~!?」


良太くんは明日のことが不安なのか…

いつもより表情が硬い。


『うん、そうだったね』


「も~、シャキッとしなよ!!明日でしょ!?」


『そうなんだけど…』


「良太くん!そんなんじゃフラれるよ!頑張ってよね!!」


『…そうだよ、な。ありがと。海音ちゃん。勇気付けられた。』


「うん。…でも、さ。もしかして呼び出したのって…」


『あー、なんか落ち着かなくて。このこと知ってるの海音ちゃんぐらいでさ…』


やっぱりか。本当にこんなんで大丈夫かな…?


心配だ……………。


「理央、泣かせないでね。強がりなとこあるし、甘えるの苦手だから。理央は」


『うん。知ってる。』


それから他愛のない話をしていた。