ただ君だけを想う。

楽しい時間を過ごしている時、館内にアナウンスがかかって、内容はイルカショーがこれから開催されるというもの。


『イルカショーだって。行く?』


「行きたい!」


ヒトデを優しく水の中に戻して、手を洗ってからイルカショーの行われる館へ移動をした。


イルカショーが始まるまでにまだ時間があったため、席は意外と空いていた。


ど真ん中はさすがに取れなかったけど、真ん中辺りのステージ向かって右に位置する席を確保出来た。


『海音、お腹空かない?』


柏木くんに聞かれて時間を見れば、お昼時だった。


「空いたかも!」


『ポテトとかでいいならそこの売店で買ってくるよ?』


「ありがとう!でも一緒に行くよ?」


『海音はしっかり席取りしといて!』


そう言って柏木くんは軽やかに売店の方へ行ってしまった。