ただ君だけを想う。

そして日曜日。


「行って来まーす…!」


私は玄関でヒールを履き、こっそり家を出ようとして小さめの声でそう言った。



………ら、


「あれ海音、どこに行くの?」


花音に見つかってしまった。


「ちょ、ちょっと出かけてくる」


「ふーん。お母さんには上手く言っとくけど、あんま遅くならないようにね」


バ、バレてる…気がする…。


柏木くんと付き合ってることは家族にはちゃんと言っていない。


まぁ花音は気付いてると思ってたけど。


って、ゆっくりしてる場合じゃない。


「行って来ます!」


「行ってらっしゃい」


花音に見送られながら家を出て、待ち合わせ場所へ向かった。