ただ君だけを想う。

拓海くんに聞かれたのは大したことないと二人に話せば、二人からは呆れた溜め息が返って来た。


「心配してたけど、海音もちゃんと柏木くんのこと好きなのね~」


茜の言葉に、理央も頷いている。


「うんうん。海音と柏木くんがラブラブで嬉しいよ~」


二人の言葉に私の顔が熱くなってる気がする。


「なっ、何でそうなるの!?」


「だって、要するに照れてるんでしょ?」


「それって、ちゃんと柏木くんのこと好きになってる証拠だよねっ!?」


二人の質問に私はタジタジ…。


「そうなの、かな。」


「そうでしょ。」


「後は茜んだけだね!」


茜のクールな返しにむむむっと考えていたら、理央が突然そんなことを言う。


「はっ、何突然。てか"茜ん"って何よ」


「今考えたあだ名!可愛いでしょー」


「キャラじゃないからやめて。そして私のことは良いのよ!」


人のことには目ざといのに、自分のことになると違うらしい。


すっかり話題は茜のことに変わっていたけど、私は二人から言われたことを考えていた。


「(私、柏木くんのことちゃんと好きになれてるんだ…)」


なんて、他人事みたいに。