ただ君だけを想う。

チャイムが鳴っても何となく戻る気にならなくて、それは拓海くんもだったのか二人で授業をサボってしまった。


他愛のない話をしていたら、あっという間に時間が経っていた。


後1、2分で授業は終わるだろう。


そんなことを思っていた私へ、拓海くんが突然言葉を発した。



『俺は、変わらず海音とも友達だって思ってるよ』



愁ちゃんにフラレてから、愁ちゃんとは喋っていない。


そのため拓海くんからもちょっと避けていた私だった。


そんな私なのに、拓海くんはそう言ってくれる。


私の周りは、優しい人ばかりだ。


『こんなことで避けてんじゃねーよ。バーカ』


いつも一言多くてチャラいけど、鋭い拓海くん。


私の考えてることはお見通しらしい。


敵わないのは二人じゃなくて、3人だったみたいだ。