ただ君だけを想う。

『海音、今週の日曜日って一日空いてる?』


ふと尋ねられて頭の中で部活のスケジュールを確認するけど、それは必要なかった。


私の高校のバスケ部は何か特別なことが無い限り、水曜日と日曜日はオフと決まっているから。


「空いてるよ…?」


『じゃあ、デートしない?』


その提案によって、日曜日は柏木くんとの初デートが決まった。


『どこ行きたいか考えといて』


「わかった…!」


『じゃぁ、おやすみ』


そう言って柏木くんは何とおでこにキスをして、私の反応を見る前に背を向けていた。


そんな柏木くんに私は一言だけ言葉を発した。


「お、おやすみなさい!」


飄々としていたように見えたけど、柏木くんの耳が赤いことに気付いて、私も頬が熱くなった。