ただ君だけを想う。

『海音ちゃんの友達?』


「え、あ、うん。部活が一緒なの。」


『へぇ!あ、俺は柏木祐樹です。』


「どーもー。海音の友達です!」

「それであの、海音との関係って!?」

「もしかして付き合ってるとか…」


3人とも、食い付き過ぎて柏木くん引いちゃうよ…。


何て思っていても、こうなるとこの3人を止めることは出来ないと分かっているのでどうすることも出来なかった。


「(柏木くん…何て答えるのかな…)」


申し訳ないと思いながら、柏木くんがどう答えるのかが気になってしまった。


『あー、と、まぁ、昨日から海音と付き合うことになったって感じかな?』


「「「きゃーっ!」」」


3人がそんなピンク色の声を発したけど、内心私も心臓がドキドキ言っていた。


「(海音て、言った…)」


さっきまでちゃん付けだったのに。


そしてやっぱり柏木くんは、正直だ。


3人に真剣に答えなくたっていいのに。


答えれば、この3人が更に食い付くことは想像出来る。


「柏木くんっ、か、帰ろっ!」


『えっ…ちょ、』


「海音ー!明日詳しくねっ!」

「きゃー、早速らぶらぶ?」

「うらやましいーーー!」


私は、柏木くんの腕を掴んでこの場を抜け出した。


3人の声も、さっきから何も喋らなかった茜のことも、気付かないフリ。