ただ君だけを想う。

これで、最後にしよう。



「愁ちゃん、私は愁ちゃんに出会った時から愁ちゃんに恋してた。一年前に告白してフラれてからも、ずっと愁ちゃんのことが好きだったよ。愁ちゃんのこと、友達だと思ったことないし…」


最後まで泣かないようにと頑張って、ありったけの思いを伝えた後、




最後の一言を伝えた。







「私は、愁ちゃんのことが好き。」









――――――
―――



「愁ちゃん、一個だけ聞いていい?」


体育館を出て、廊下を並んで歩いていた。


『…あぁ』


「一年の子に告られたんでしょ?何て答えたの?」


これだけははっきり愁ちゃんの口から聞きたかった。


『断ったよ』


「そっか。誰かと付き合う気…ないの?」


『今は…』


「そっか。愁ちゃん、良い人見つかるといいね」


『…海音も、』


その後は聞きたくなくて、言葉を発した。


「あ、私トイレ行って来る!」


『あ、あぁ。』


私はトイレへ駆け込んだ。


授業が始まるまでもう少しだけ時間がある。


茜や理央が心配しているだろうけど、今は笑顔で答えられる自信がない。


「………っ、」


泣いたら、心配をかける。


だから、泣くのを堪えて私は授業が始まるまでトイレに籠っていた。