気が付くと辺りはもう真っ暗。


『帰ろうかな……』



ベンチから立ち上がった瞬間。




『香穂っ!!』










――――――――汗だくの蓮が公園の入り口にいた。





『何で……来たの?』



私の第一声はそれ。



『何でって……お前が心配だったからに決まってんだろ!!』


蓮が怒鳴った……


今まで喧嘩しても、怒鳴ったことなんかなかったのに……



『蓮が……深雪さんとキスするからじゃん!!』